韓国映画、スカーレットレターはその主演女優イ・ウンジュが2005年2月22日に自殺したことでも話題になりました。ここではジャズ歌手カヒとして登場するイ・ウンジュの魅力を回想します。
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2005年2月22日、24歳で自宅で首を吊って自らの命を絶ち、帰らぬ人となった韓国映画女優イ・ウンジュの魅力は彼女の残した映画を見るたびに新たになる。誰が彼女を殺したのか。もちろん彼女が自殺したことは知られているが、何が彼女を自殺にまで追い込んだのか。母親の20億ウォンともいわれる借金、スカーレットレターの完成後うつ病気味であったとか。遺書にもスカーレットレターが根本的な原因と書かれていた。映画か彼女に乗り移ったのかもしれない。しかし何が原因であったにしろ彼女はもういない。しかし女優イ・ウンジュの残した映画はすべて彼女がどんなにかけがえの無い女優であったかを証明している。もう一度彼女に生き返ってほしい。そしてスカーレットレターのジャズ歌手カヒの歌う"Only When I Sleep"を歌ってほしい。スカーレットレターのほかにイ・ウンジュの作品といえば、韓国最大のヒット作品といわれた「ブラザーフッド(太極旗を翻して)」、イ・ビョンホンと共演した「バンジージャンプする」、アン・ジェウクとの共演「空の庭園」などがある。またMBCテレビドラマ「火の鳥」では女性最優秀賞を受賞している。
韓国映画「スカーレットレター」はアメリカの小説家ナサニエル・ホーソンの小説「緋文字」のテーマである「姦通は罪か」の現代版とも言える。若い人妻へスターは土地の牧師ディムスデ−ルと親しくなり、子供を産む。彼女には行方が分からない夫がいる。へスターは姦通の罪を犯したとして処刑場に立たされるが姦通の相手を言わない。胸に姦通(Adultery)をあらわす"A"の文字を付けられる。行方不明であったへスターの夫が帰ってきて姦通の相手が牧師ディムスデールであることを密かに突きとめ。牧師はかつてへスターが立たされた処刑場で自分が姦通の相手であったことを認め胸をはだけるとそこにはへスターの胸に付けられていたのと同じ"A"の文字があった。韓国映画スカーレットレターの主人公ハン・ソッキュ演じる将来を約束された強盗殺人事件科刑事ギフンは美しい妻がありながら愛人のジャズ歌手カヒと恋仲になり、甘美な恋愛におぼれてゆく、同時にギフンは彼が担当することになった写真館主人の殺人容疑者とされた妻ギョンヒとも不貞な仲になる。貞淑な女性の鏡のように見えたギフンの妻スヒョンも夫の知らない男の子供を宿したりしている。
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韓国映画スカーレットレターの完成後に自殺したイ・ウンジュ。彼女の自室には5枚の遺書があり、一部は彼女自身の血でつづられていた。遺書には「なぜ私にあんな本を渡したのか。なぜ、強要したのか。なぜ、信じろと言ったのか」などと台本についての言及もあったという。韓国は姦通が大罪として罪状規定もされている国である。スカーレットレターを演じる韓国俳優、とりわけ妻ある刑事の愛人役として不倫の恋を激しく、甘美に演じ、最後にはその刑事と自分を愛欲のままに車のトランクに閉じ込めて果てるという、強烈な不倫愛の女を演じたイ・ウンジュの心的葛藤というものは大きなものがあったのではないだろうか。イ・ウンジュは刑事ギョンヒの愛人という役にあまりにもはまり込みすぎて映画の中の自分と現実の自分との境目が分からなくなったのかもしれない。映画の中でも甘美で麻薬のような不倫の恋には代償が待っていた。イ・ウンジュは現実の自分にも同じ代償を与えてしまったのか。イ・ウンジュは現実に自分を罰さなければならないほどにカヒになりきっていたのかもしれない。韓国映画界は惜しい女優を失った。今年の2月22日彼女の3周忌追悼行事が行われた。